金沢21世紀美術館と「発酵ツーリズム金沢実行委員会」が協業し、「発酵」をテーマに、アートと発酵文化、そしてまち歩きが結びついた新たな「文化芸術祭」を開催します。

金沢21世紀美術館と地域の醸造蔵を舞台に、目にみえない「発酵」をテーマに作品をつくりあげます。

金沢で醸される「発酵の芸術」

発酵は、微生物と人が手を取り生まれる食の芸術。同時にその土地の数百年の歴史と文化の象徴、“記憶の方舟”でもあります。本企画では金沢の文化を支える発酵をテーマに、醸造蔵とクリエイター達が手を取り、食の体験と作品鑑賞が等しくアート体験として楽しめる旅のかたちを提案します。

アート作品に出会いに醸造蔵へ

金沢21世紀美術館をチェックインの場所とし、金沢周辺の醸造蔵や発酵にゆかりのあるエリアに設置さ れたインスタレーション作品を巡ります。現代美術家、ミュージシャン、デザイナー、研究者、様々なバックグラウンドを持つクリエイター達が地域の醸造文化を掘り下げ、ふだん観光するだけでは触れられない100年単位の長い時間軸、土や水や風、微生物などの自然のちからに参加者がアクセスできるように工夫を凝らします。

飲食体験がアートになる

作品鑑賞と同時に主役になるのは、美食の街金沢を堪能する飲食体験。インスタレーションを体験した後は、会場の蔵の発酵食品を試食試飲したり、地域の発酵にゆかりのある飲食店を訪ねたり。夜は美味しいお酒を探しに飲み歩きも楽しいかもしれません。発酵文化芸術祭に参加すると、旅の楽しみの食べることがアート体験になることでしょう。

みえないものを感じる力を、あなたに。

アートと発酵が出会うことで、日本酒を醸す白山の水のように金沢に伏流していた「自分の人生を超えた時間とつながる力」、そして微生物を扱う醸造家たちが育んだ「みえないものを感じる力」を来場者に手渡していく。ぜひ金沢で「発酵する芸術」に触れてあなたの感性の扉を開いてみてください。

キュレーター

総合プロデューサー/小倉 ヒラク

東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、山梨県甲州市に発酵ラボをつくる。「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家たちと商品開発や絵本・アニメの制作、ワークショップを開催。「手前みそのうた」でグッドデザイン賞2014を受賞。

共同キュレーター/ドミニク・チェン

1981年生まれ。博士(学際情報学)。NTT InterCommunication Center [ICC] 研究員、株式会社ディヴィデュアル共同創業者を経て、現在は早稲田大学文学学術院教授。研究者、デザイナー、学生たちと「発酵メディア研究」グループを主宰し、「発酵」の概念に基づきながら、テクノロジー、人間と自然存在の望ましい関係性について研究している。著書に『コモンズとしての日本近代文学』(イースト・プレス)、『未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために』(新潮社)、『謎床―思考が発酵する編集術』(松岡正剛との共著、晶文社)、また監訳書にサンダー・キャッツ著・水原文訳『メタファーとしての発酵』(オライリー・ジャパン)など多数。

メイン会場/アーティスト

鶴来エクスカーション/
アーティスト

会場・関連施設情報

開場情報

※祝日の場合は直後の平日が定休日になります

チケットについて

FUN FAN NFTサイトにて、オンライン購入いただいた場合、チケットは会期中繰り返しお使いいただけます。オンライン購入後、発行されるQRコードを各会場でご提示いただくことで作品の観覧が可能になります。

QRコードをご用意の上、金沢21世紀美術館プロジェクト工房にお越しいただいた際に、ガイドブックをお渡しいたします。(おひとり様1冊まで)

なお、金沢21世紀美術館プロジェクト工房でのみ、紙チケットの販売も予定しております。会場に直接お越しいただき、ご購入ください。紙チケットにおいては、ご購入日から3日間有効となります。

チケット種別

一般 2,000円 / 大学生1,500円 / 小中高生 800円( ガイドブック付き) / 未就学児無料